携帯と書物
幼稚園の時は絵本をこよなく愛し、小学校の時は児童図書をこよなく愛し、中学校の時はラノベをこよなく愛し、高校の時は純文学をこよなく愛した女辻江梨奈です。どうも
明けましておめでとうございます。2020年ですね。さみーね。
Twitterをご覧になった方は気にかけてくれたかと思いましたが、年末年始海外に行っておりまして、到着した次の日にマリンスポーツをしながら携帯水没すると言う不幸に見舞われました。
ボディーボードというマリンスポーツを幼少期からしておりまして、運動音痴で有名な辻が唯一教えれるレベルに活躍できる数少ない種目であります。
バンドメンバーにはビート板と罵られましたが、サーフィンよりも消費カロリーが多く、高度な技を求められるスポーツにも関わらず、罵られるボディーボードをかれこれ15年嗜んでおります。
技術が進歩し、iPhoneに防水機能が付き、はたまた防水専用ケースというものが発売されたので、海に出かける際は必ず携帯と共に波に乗るのですが、防水ケースも5年の月日が経ち、とうとう壊れてしまい、携帯は完全に水没。
ハワイで5日間ipadにてTwitterでバンドメンバーと連絡を取るという原始的なのか近代的なのかよくわからない生活を送っておりました。
しかも荷物を少しでも減らすためにSwitchも小説も持ってきてなかったので、永遠に波に乗るかウィンドウショッピングをするかの2択
少し前迄は「携帯がなければ死ぬ。」レベルの辻だったものの、携帯がなくてもそれはそれで粋と思うようになりました。
帰国し、すぐさまアップルストアの方にお邪魔し、予約を済ませ、尊敬している先輩である"Transit My Youth"のモリノさんに教えて頂いた森見登美彦の小説を片手にベッドに潜り込み、CDプレイヤーで椎名林檎を聞くというまるで10年前に過ごしてきたかの生活を送りました。
ONKYOのスピーカーはバンドのCDの音源確認でしかほぼ活用していないのですが、こういう時に役に立つもんだなぁと思いながら小説のページをめくる音にワクワクし、世界に没頭していました。
先ほど述べたとおり小説は大好きで、高校の時は太宰治、川端康成、梶井基次郎、近松門左衛門をこよなく愛し、近代小説では吉本ばななと、三浦しをん、越谷オサムという小説家が大好きだったのです。
さ
『陽だまりの彼女』という作品でブレイクしたことは後ほど知ったのですが、越谷オサムの『階段途中のビッグノイズ』に何度心が躍ったことか。
しかし文明も発達し、小説も漫画も電子機器で読むようになったのでしばらく、紙の匂いと文学に耽る時間が少なくなり、買ったものの読んでいない本が多く積み重なっていたのです。
小説を片手に電車に乗り、子どもの声に優しい気持ちになる生活は苦ではなく、携帯と睨めっこするより色んなことに目を配る生活も良いなぁと思った1日でありました。
まぁバンドの音源全部消えたのはマジでヤベェので早々に対策を練りたいと思います。
昨年はバンド始動までは良かったものの、骨折、捻挫、水没という師走に駆け巡るような不幸にお見舞いしたので、今年は安全第一に、そして彼氏が出来るように願うばかりであります。
今年はバンド活動も忙しくなるので、まだまだ稚拙なバンドですが、ご贔屓にして頂けると幸いです。
子年なのでハリネズミのタヌキを置いてお暇致します。